世界最高の速度を生み出す駆動・制御技術
成長著しいアジア・中東では、巨大なビルが次々に計画され高さ500mを超える超高層ビルの建設ラッシュが続く。その際「縦移動のインフラ」であるエレベーターには、目的階により早く到着することが求められており、エレベーターのスピードが重要な要素となっている。世界最高速エレベーターの開発は、2010年にエレベーター研究施設として当時世界一高い213mの「G1TOWER」を建設して以来の日立の目標であった。
こうした中で日立は、中国広州市の高さ530mの複合施設である「広州周大福金融中心」で、世界最高速エレベーターを実現した。1階から95階まで昇降行程440mを約42秒で昇る定格速度分速1,260mのエレベーターである。